問題詳情

18 次の文章を読んで質問を答えて下さい。防衛的出願とは、その発明について、特別に独占権をとりたいという希望までは持たないが、他社が先に出願して権利化されると、自社の実施が制限を受けることとなるので、他社の権利化を防ぐために先手を打って出願をしておく主旨の出願のことをいう。現在の日本の特許制度運用の実態では、この意味の特許出願が、全体の半数以上を占めているとまでいわれている。この防衛出願が、全国的に特許出願数を過熱的に増加させている原因であるとして、種種制度の改正が考慮されていることは、ひとりわが国のみならず諸外国ならびにパリ同盟条約事務局においてもそうなのである。現行制度では、企業は自衛上この種防衛出願を行なうこともまた、止むを得ないものと考えられるのである。米国のある会社では、全社発生発明の半数以上を占めるこの種発明を自社の定期刊行技術誌に発表して公知化し、他社の権利化を防いでいる方法をとっているところもある。勿論出願には種種経費も要することであるし、限られた特許部門の人員で、この種の処理のために重要な業務を行なう時間的余裕をなくしてしまう弊を防ぐためにも出願以外の方法、すなわち前記のような自社刊行物への発表の方法、先使用実施権の確認の方法、あるいは各地の発明協会で行なっている発明公表、證明手続に付託する方法(例、京都発明協会では、発明記述書を提出すれば、これを公開し、併せてその公開証明書を交付するという業務を行なっている)等を可能な限り活用し、残部を出願して行く方針をとるのがよいと思われる。質問は以下の敍述のうち、正しいのはどれか。
(A)日本の防衛的特許出願は米国より多い
(B)企業防衛的特許出願は倫理的に非難すべきです
(C)防衛出願は日本と米国の特殊な現象です
(D)時時企業は特許を出願しなくて発明公表など方法で他社の特許の獲得を防ぐ

參考答案

答案:D
難度:困難0.333333
統計:A(0),B(2),C(0),D(1),E(0)

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